アニメ論評

『メイドインアビス』のここが良い!!

アビスが美しく恐ろしい。

オースという街にある、直径約1000メートル、深さは不明とされる縦穴である。
 深界層という深さご毎にエリアが分かれており、現時点で判明しているのは深界七層とその下の深界極点と呼ばれるエリアまでである。
 アビス内部は非常に美しく、未知の技術で作られた『遺物』と呼ばれる宝も存在する。
 非常に好奇心と冒険心を擽られるところではあるが、内部には凶暴な原生生物も多く存在し、其れなりの技術のある物でないと立ち入る事は難しい。
 そして、アビスには『呪い』がある。下へ降りるには問題は無いが、上へと昇る時に『上昇負荷』という『呪い』に体をむしばまれる。
 深界二層から上昇すれば吐き気や頭痛、末端の痺れが、深界三層からは平衡感覚の以上と幻覚、幻聴、深界四層では全身の激痛、流血、深界五層では意識混濁、自傷行為、深界六層ともなると人間性の喪失、それにより姿が変わる、死。深界七層では確実な死とされている。
 アビスに潜る者は探窟家と呼ばれ、見習いは赤、一人前は青、師範代は月(紫色)、達人は黒、最高位の伝説級英雄は白、といった色の笛を身に付けている。

主人公のリコとロボットのレグ。

孤児院で暮らしている12歳の少女リコが可愛らしい。
 彼女の母親はアビスに潜る探窟家で、最高位の探窟家の一人である。
 ある時リコの元に母からの封書が届く。そこには『アビスの底で待つ』とあった。元より母を目指していた事もあり、アビスを目指す事を決意する。
 彼女はとにかく好奇心旺盛だ。孤児院で深界一層での遺物探しで、珍しい気に入った物があればちょろまかしてしまう。
ここで採掘した物は孤児院に提出しなければならない。ちょろまかせば恐ろしいお仕置きがあるが、そんな事はお構いなしでポケットの中に入れてしまう。
 大胆な性格ではあるが、明るく前向きで、左手を負傷し、指がまともに動かない状況でも、「親指だけでも動く」と希望を見ている。
 そんなリコを守るように同行するのはロボットの少年レグだ。
 年齢は不明だが見た目はリコと同じ程度。まるで両腕と両足以外は人間そのものだが、非常に強靭な造りをしている。
腕からワイヤーを出し、高所へ登ったり溝を越えたりもする。また、掌から強力な熱線(『火葬砲』と命名)を出す事も出来るが、これは使用してから約10分後に昏倒してしまい、2時間程目覚めない。
 性格は優しく純朴で真面目。 
年頃の少年らしく、リコの裸を見て赤面して勃起したりもする。
 常にリコや後に同行者となるナナチを気遣う紳士的な行動を見せたり、原生生物に襲われている探窟家を進んで助けようとする等、勇敢な面もある。
 ロボットである為上昇負荷を受けない。



ナナチとミーティ。

 ウサギのような耳を持ち、全身がふわふわの毛で覆われた見た目の性別不明な人物。
年齢はリコと同程度か、一つ二つ上といった所か?
自称「ふわふわのぬいぐるみ」。
名前はナナチ。
 知識豊富で、医術にも詳しく、原生生物に攻撃され、負傷して瀕死だったリコに外科手術で治療を施した。
 ナナチは元は人間だった。浮浪児であった彼女は歌を歌って稼いだり、盗みで生計を立てたりする才は無かったものの、本を拾って読んでいた為、この頃から知識はあった。
 そんな時に現れた最高位の地位を持つ探窟家、ボンドルドが浮浪児達を探窟へと誘い、多くの浮浪児達と共にナナチもその誘いに乗る。
 そこでナナチは、ミーティという少女と出会い親友となる。
 ミーティは明るく、ゴミを拾うしか才が無いと悲観するナナチを「その特技いいじゃん!」「ここなら拾う物みんなお宝だよ」と笑顔で励ます。
 暫く楽しく過ごしていた二人だったが、ある時ミーティがボンドルドに呼ばれる。外へ行くらしい。早く自分も外へ行きたいと思うナナチはこっそりと後を付ける。
そこでナナチが耳にしたのはボンドルドの、「あれら(連れて来た子供達)は人間としての運用はしておりません」という言葉だった。
 ミーティの元へ向かったナナチもボンドルドに捕らわれ、二人は怪しげな装置にいれられてしまう。
 その装置とは、『深界六層の上昇付加の呪いを二人のうち片方に押しつける』という実験装置だった。
ナナチは押しつける側、ミーティは押しつけられる側へと乗せられ、装置が動き出す。
その時の付加により、ミーティの体は崩れて肉塊のような姿になり、ナナチは『成れ果て』と呼ばれる獣のような姿になってしまった。
 肉塊のようになり、知能も言葉も失い、しかし不死となってしまったミーティを連れ、ボンドルドの元から逃げ出し、深界四層にアジトを作り、そこにミーティと隠れ住む。 
 リコの治療中、ナナチはアビスの呪いについて教授する中、リコを負傷させた原生生物が探窟家を襲っている所に出くわす。
 ナナチの指示により『火葬砲』で原生生物を仕留めるレグ。
その光景を見たナナチは、「『火葬砲』でミーティを殺して欲しい」と頼む。
 人の姿を失い、永遠に生き続けなくてはならないミーティの解放をナナチは願った。
『ミーティを葬った後、リコの治療を終えた後も、自ら命を絶たない』というレグとの約束でその願いは叶えられた。

ボンドルドとプルシュカ。

ボンドルドは探窟家最高位の地位を持ち『黎明卿』と呼ばれている。
 顔面全体を覆う黒い仮面を付けており素顔は知れない。
 彼の言動は常に温和で紳士的であり、子供であるリコ達一行に対しても丁寧な敬語で話す。
しかし、彼は優しげな素振りからは想像も出来ないような怖ろしく残虐な行為を平然と成す人物だ。
 前述した実験の他、遺物により自分の意識を多くの部下に植え付けており、自身が死亡しても他者がボンドルドの仮面を被る事により体を交換し、その者がボンドルドになる事が出来る。
 また、様々な遺物の武装の他、『カートリッジ』と呼ばれる装置も身につけている。
 このカートリッジこそが最も恐ろしい装置だ。カートリッジとは、子供を生きたまま解体し、脳と背骨と、数日間生きられる分の内臓を箱詰めにしたもので、アビスの呪いを肩代わりさせる為の装置だ。
 この装置には彼を「パパ」と慕う娘のプルシュカも使われている。
 プルシュカはリコと歳の近い少女で、血の繋がりは薄いものの、ボンドルドの娘だ。
 リコ達と出会った直後は気丈な態度でいたが、間もなく打ち解け、リコと親しくなる。
無邪気で明るい性格で、栄養剤だけで機械的に動き、意識のない者の為に「毎日働いてるのに笛がないのは可哀そう」と、笛のレプリカを自作してプレゼントする優しく他者を思いやる心を持った少女だ。
 彼女もまた知識が豊富なようで、怪我を負ったリコを診断し、傷の縫合を行った。
 リコ達と一緒に冒険に行きたいと願い、カートリッジにされた後もボンドルドがリコ達と仲直りする事を願った。



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