今日は学校に行く途中陰鬱な気分にはならなかった。
何故なら同人ゲームの塗りを異色のテイストにして表現する構想を頭の中で描いていたら少しワクワクして来たからである。
この作風が新たな萌えの表現として歴史に認められると想像したら気分は悪くは無かった。
学校に着くと学際のための展示の準備がされていて、教室に作品が搬入されてきた。
他の人たちの作品はサイズが俺より大きいので、俺は展示スペース全体を使ってメイソンやイルミナティーのロゴを張り
俺の展示スペースを飾った。
周りの人たちは軽やかな表情で自分の作品を展示していたが、そのとき俺は陰鬱な気分になっていた。
この4年間で絵に対するやる気を無くし制作に対するエネルギーを失った俺にとって彼らの希望に満ちた表情は実に俺と対照的でそれが嫌だった。
その後、卒業制作のための実験の続きをして陶芸の授業に行った。
陶芸では轆轤(ロクロ)で湯飲みを作るが高い集中状態に入れるので作っているときは気持ちがよかった。
この集中状態は絵を描くときに時々現れるが轆轤の場合、比較的簡単に集中できるのでうつ病の治療にはいいかも知れない。
集中することで不安な心理を一時的に回避できるからだ。
そうすると、少し気持ちにゆとりが出来る。
その後、疲れたのかPCはつけっぱなしで早めに寝てしまった。