ディープステートは、陰謀論?
トランプ大統領が誕生した結果、DSの存在が表に出た
トランプはアメリカ国民へ向けた演説で、民衆の敵であるディープステートの存在を声高らかに叫び支持を集めた。アメリカを蝕む敵はアメリカ国内の獅子身中の虫、ディープステートであると!
トランプが唱えたディープステートとは何だったのか?
トランプ政権の時代をすでに忘れてしまった人も多くいるかもしれないが、この時は選挙でトランプ大統領が誕生した一方で、多くのマスコミがトランプ大統領を攻撃したのだ。それは酷いもので、「大統領選にはロシアの干渉があった」という疑惑で、連日のようにお祭り騒ぎだったのだ。
当然、連日続けば、トランプ大統領や支持者の心中が穏やかでなかったことは容易に想像できる。
しかし冷静に考えれば、その背後にはディープステートの存在があった。
ディープステートという言葉は、何を指示しているのか?
トランプ政権下では、政府要職の更迭がとても多く、これも注目を集めた。これは、大統領権限で抑えられる人間と親族だけが信じられる味方で、抑えられない人間は敵でありスパイであるという思いを強めてしまった結果なのかもしれない。
そのころには、トランプ自身の人間不信もあっただろう。
しかし、トランプ政権内では、アメリカ国内で深く根を張るディープステートとトランプの戦いが政治の舞台で行われていたという現象である。
トランプが更迭した人間は、実はディープステートだったのである!
貴方は当時のことを覚えているだろうか?
思いは確信へと変わってしまうのも当然かもしれない。
トランプ政権から見た「高級官僚」
この当時、トランプ大統領は「高級官僚たちが私を認めず、共謀して邪魔をしている」といった思いを強めたと思われる。誤解を恐れずに物凄くかみ砕いて言ってしまえば、『大企業の中で派閥が作られ、新任社長が未来を語るも全て邪魔され思うように動けない。挙句に労働組合は徹底抗戦』といった感じだろうか。
大統領は選挙で選ばれたのにもかかわらず、政府の中には大統領をすら共謀してコントロールしてしまおうという隠れた政府が作る者たちがいる。
規模は違えど、国の中枢も、企業も蓋を開けてみれば同じことをしているのかもしれない。
こういった事が、闇の政府、または、ディープステートといわれているようだ。
テレビの報道で、ディープステートなんて言われると、なじみのない言葉なので、難しいことだと勝手に思い込んで踊らされてしまうのだ。
ディープステートは、陰謀論?
私たち日本人にとって、アメリカの大統領選は身近なものとは言えないが、しかし、アメリカは同盟国であり国防を依存している以上は無関係なこととも言えない。実際、トランプ大統領は日本に対しても色々なことをしようと考えていたようだ。
これは、アメリカの大統領がアメリカのことを一番に考えれば当然であり、不思議なことはないように思える。
何処の民主主義国家でも、選挙に立候補する人間には支持者がいて、必要となる選挙費用とサポート人員の確保に協力している。
つまり、アメリカの国益を一番に考えるアメリカ国民が、アメリカの国益を一番に考える大統領を選んだのだ。
民主主義と社会の構図は表裏一体
では、改めて考えてみてほしい、立候補者は何で議員になりたいのか?なぜ、たくさんの議員が必要なのか?
世の中は単純なようで単純ではない。
一つの国の中には、いろいろな人たちがいて、いろいろな企業があり、いろいろな産業がある。
時間もお金も人員も、無限にあるわけではないのだから、当然、いろいろな人たちが取り合いを始める。
それが、立法につながるし、予算につながる。大統領も議員も、いろいろな人たちの代表なのだ。
つまり、表立って論戦をすることもあれば、裏で仲間を集めることもあるだろう。
「これは陰謀だ!」、そんなことを言いたくなるような経験を学校や会社で経験したこと、もしくは、見かけたことはないだろうか?
身近な陰謀
学校内でも自然と友達グループなる者たちがいる一方で、孤独に過ごすものもいる。会社の中でも気が付けば派閥が誕生しており、休憩室ではひっきりなしに悪口が囁かれる。
家族内で仲間外れにされた人もいるかもしれない。
改めて考えれば、陰謀論という言葉がなじまないだけで、人はお互いに敵だらけの世界で生きているのかもしれない。
日本の政治
我々にも大統領ならぬ、内閣総理大臣がいて、また、各業界を代表する議員がたくさんいる。「影の総理」 こんな言葉を聞いたことはないだろうか?
これもディープステートや陰謀論の類だろうか?
結局のところ、議員の後ろには有権者がいて、その有権者も何かしらの業界に所属しているのだから、自分たちのための政治が行われるように望むのだ。
そうなれば、限られた予算(財務省の陰謀)を裏で調整する人間が現れるだろう。
「ここは譲るから、こっちは都合をつけてくれ」
「この件は味方をするから、次は頼んだよ」、昔から繰り返されていることなのではないだろうか?
問題は外資
裏で調整する人間とうまくやれる総理大臣は長期政権となり、そうでなければあっという間に次へとバトンタッチ。世界中の人が船や飛行機で旅行に出かけ、物量が充実し、貿易が盛んになり、世界の経済がつながった今の時代、これは他国の選挙が無関係ではない時代ということだ。
裏で行われる調整には他国の勢力も参加しているかもしれない。
そうあれば、ここで問題になるのは、外資系企業が日本の利権に手を突っ込むために議員を買収することである。
これは、日本国内の利権調整の問題だけでは済まされなくなり、 一般の国民の生活や健康を大きく損ない国益を毀損する問題が生じる。
なので国民の利益のために働く、ナショナリズムを持った政治家が必要になってくることは時代にとって必然である。
そうなれば、我々も必然的には「陰謀だ!」「ディープステートだ!」「ゲートだ!ゲートだ!」と騒いでいるかもしれない。
なんとも、憂鬱な未来だ。