猫がうらやましい

猫になりたい男 なりたくない女

「いいよな、毎日ゴロゴロしていて、寝てばっかり。俺も猫になりたいぞな。」ポツリと一言。

そりゃそうだ、猫なんぞが、物思いにふけって遠くを見てたら、恐ろしい。

何も考えずに(多分考えてはいないだろう)本能の赴くままに生活しているのが動物ってもんだ。

野生の動物はそうはいかないだろうが、ペットの生活は、ワンダフルライフだ。

ニャゴニャゴ、猫なで声で甘えたら、ご主人はお食事を用意してくれるし。

食事の後のおトイレの後始末だって誰がするって?人間様じゃありませんか。

自分のトイレの始末くらいしなよ!と心から叫びたい飼い主である。

しまいににゃ、ご主人様の枕を奪い取って、高いびきである。

で、ご主人は?

気がつけば畳で寝ていて、あまりの寒さに目が覚める。

ああ、気楽なもんだよ猫どもは、仕事もないし、一日のほとんどが寝て暮らす、一番暖かい場所と、涼しい場所をゲットしている。

だから、きまぐれ、わがままって言われるんだよ。

猫なんて。


しかし、しかしだ、だからと言って、猫にはなりたくない!

絶対!(なれはしないが)


腹が立った時、格好の八つ当たりのターゲットが、熟睡している猫である。

私ではない。

そんな、残酷?なことはしない。

夫と娘である。


無理やり起こされ、揺さぶられる、「は、、何?私の身になにが起こったの?」自分の身に何が起きたのか把握できずに、こうなると、もう寝れない。


私が留守をしている時、猫の食生活は、夫か、娘に一任される。

気分次第で餌の時間も延ばされる。下手をすると、食事抜き。


「ああ、、怖いわ、人間って、、まるで、アメとムチ、、。

人間様の気分次第で翻弄される私達、、う、、う、、う、、」なんて、我が家の猫どもは感じているんだろうな。


わたしは、いやだ、猫にはなりたくない。

こう言った情景を目撃するにつけ、しみじみ、思う。

夫は猫になりたい。

だが、わたしは、なりたくないのだ、、猫だけには!