思いついたストーリーを膨らませる
日常の中で、ふと「こんな場面があったらいいな」と浮かんだら、そこを基準にしてストーリーを立てます。短編にするのか、長編にするのかにもよりますが、そのストーリーで小説が生きるか死ぬかが決まってきます。
そして、誰に向けて書くのか、なにが言いたいのか、そこが明確であるほどストーリーは生き生きと動き出します。
もし、小説のタイトルだけが思い浮かんだら、そのタイトルに即したストーリーが生まれるでしょう。
タイトル一つでも、幾多にも登るストーリーが展開されるのです。
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登場人物の設定
ストーリーが決まったら登場人物の設定です。例えば、その物語が恋愛物語で短編であるならば、登場人物も少人数にしなければ雑然とした話で終わってしまいがちです。
それが長編であるならば、逆に登場人物は重要な要素を持ち始めます。
主人公がどんな性格で、何を言いたいのか、何を言わせたいのかを考えなくてはなりません。
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恋愛小説といっても、悲恋ものなのか楽しく笑えるものなのか、ハッピーエンドなのかバットエンドなのかによっても大きく違ってきます。
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また、主人公をとりまく人物もおろそかにはできません。
読み手が共感できるような人物を作り出し、書き手は想像を膨らませなくてはならないところです。
起承転結が重要
ここまで来ると、次に考えるのが起承転結です。どんなスタートで何が起こるのか。
何も起こらずにストーリーが展開していったのでは読み手も飽きてしまいますし、だらだらとした日記のような文章になってしまいます。
生きている人間でさえ、日常の中にはいろいろな場面があるのですから、物語の中にもいろいろな場面があって当然なのです。
また、それらの事件により主人公の苦悩が描かれることによって、読み手は共感しのめり込むことができるのです。
そして、物語の最後に何が起こるのかワクワクと読み進めるか、あるいはきっとこんな展開になるはずだと自分なりのストーリーを思い描くことでしょう。
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プロットの大切さ
最後にプロットを立てます。プロットを立てずに書き進めると、書いているうちに登場人物が話したことを忘れてしまったり、進むべき先が変わってきてしまったりと、読み手も混乱してしまいます。
起承転結に合わせて、第一場面、第二場面と進めていきます。
できるだけ細かい設定がなされると、後で書き進めるにも楽に書く事ができます。
また、場面の中にどの登場人物が登場するのか、どんな話をするのかなど、簡単なストーリーをメモしておくと更に矛盾が起きづらくなります。
特に長編を書くのであれば、プロットは作品の進行上大切になってきます。
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