初めて小説を書く時にどうすればいいのか?

初めて小説を書く時には、かなりハードルが高い。
そこで、とりあえず、どうしたら小説が書けるのかについて、考えよう。

はじめての小説は馴染みあるネタで書こう

古今東西の有名な小説を見ると、登場人物が特別だったり、ストーリーにとんでもないどんでん返しがあったりする。
例えば川端康成「伊豆の踊子」に出てくる踊子一行はなかなか特別である。
ジョージ・オーウェルの「1984年」は、主人公は悲惨な死を迎えると思いきや、意外な結末を迎えることになる。


しかし初心者がそういうものを書こうとすると手に負えなくなる。
それよりかは、自分に馴染みのある環境で、馴染みのあるキャラクターを動かした方がいい。



自分の日記を書くように

1人の人間が1日生活すると、いろいろなことがある。
嬉しいことも悲しいこともある。
毎日自分の日記でも書くように、主人公を小説の世界で動かしてみよう。
主人公が自分と近ければなお動かしやすいが、真実である必要はないので、例えば女性なら自分の男性バージョンにしてみたり、40代なら自分を10代にしてみたりして、想像で日記を書く。
主人公は勝手に動くはずだ。
最初に自分が予定していたストーリーと別の方向に流れるかもしれないが、それでいい。
そのまま流れに乗って書いてみよう。


途中でつまったら巻き戻しもありである。



表現はあっさりとしても問題ない

現代の読者はテンポの速い小説のほうが好きである。
文字数が少ないと小説として形にならないような気がどうしてもするが、実は少なくてもいい。
形容詞や接続詞が多少足りなくても、読者にはちゃんと伝わる。


例えば、人物の描写をするのに、あれもこれも書くよりは、「長い髪に赤いスカート」などと、特徴になることだけを書けばいい。
もっとも、時には細かく描写する必要もある。
例えば探偵小説だと部屋にある物をあれもこれも書いておかないと、特徴になるものだけ取り出してしまったらその後のストーリーがバレバレになってしまう。
書くだけ書いておいて後から削除できるものはしよう。



とにかく、書こう

初心者はとにかく最初の小説を書き終えた方がいい。
あまり優秀ではなくても、一応小説として完結しているものを、である。
だからとにかくコツコツと書かなければならない。


毎日ノート1ページまたはA4の紙1枚、埋めるつもりで書こう。
余計なことを削除しながら書くと、その1ページを埋めるのが意外に難しい。
しかし、順番どおりに書く必要もない。

最初にクライマックスと結末を書くのもありである。
いくつか書いておいて後から組み合わせてもいい。


初めて小説を書く初心者はとにかく、書いて数をこなそう。

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