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置き引きされたらどうすればいいのか?

キャリーケースを置き引きされた場合は、落ち着いて警察に被害届を出しましょう。
運が良ければ、防犯カメラが証拠となり、犯人を特定できるかもしれません。
しかし、確率は低いですが・・・・。

20代の武者修行で全国巡りの途中で置き引きされた話

大学卒業後、地方の中小企業の専門分野社員として就職した会社員 築島。

専門分野を活かせる業界に就職できた情熱、反対の地方企業ならではの古い体質と決まりきった人事の間に挟まれながら、若い情熱は年齢を重ねた今からは想像できないエネルギーを生み出していた。

「いつかはこの地域でナンバーワンの技術を身に着けてやる」

まるで、少年漫画の主人公のような、気分だけが少年のままの熱さを持った私の休日は、全国各地で開かれる技術研修会で腕を磨くことだった。



野宿でキャリーケースを置き引きされる

地方勤務のデメリットに、「移動」がある。

勤務先の市内で暮らす私にとって通勤時間が長いというわけではなく、首都圏や大都市圏で開催される研修会に参加しづらいという意味だ。

同じ業界で働く仲間の中には、交通費のかかる研修会の参加よりも、勤務先の飲み会に参加し出世の人脈を作る者がほとんどだ。

1回の研修会に参加するには、数万円かかる。

もちろん、経費ではなく自腹だ。


格安航空や割引の早朝・夜間列車を利用して、現地では駅のベンチか公園で仮眠を取るハードなスケジュール。

そんなある日、移動と研修会で疲れ、ふと駅のベンチで熟睡してしまったことがあった。

目を覚まして、もう十数分先の列車に乗ろうと時計を見ると、あるものがない!

スーツケースを置き引きされてしまった。



盗まれたものは…汗で汚れた着替と専門分野の資料

当たりを見回しても、スーツケースは転がって壁に当たったわけではなく、寝ぼけて行ったかもしれないトイレにも見当たらなかった。

明らかな置き引きだ。

かつてスリにあった経験から、駅の交番に駆け込み事情を話すことにした。

地方からの旅行者ということもあり、親身に聞いてくれた警察官が被害届に書き留めた物のリストは…。
  • 10年もののスーツケース
  • 下着と靴下
  • 仕事の専門分野の本
  • 研修会の資料

貴重品を小さなカバンに入れて枕にしていたため、スマホや財布、定期券は盗まれずに済んだのだ。



泥棒にとってはなんの得にもならず、どちらも損

犯人に「そういう性癖」があるなら別として、20代男性が一晩汗で湿らせた下着や靴下を盗んで特をしたとは思えない。

仕事の専門分野の本も、その業界の人でなければ読んでもわからなく、知識として役に立つものでもない。

研修会の資料なら、なおさらだ。

唯一、なにかに使えそうなものが10年もののスーツケースだ。


ただ、犯人が旅行に使うなら役に立つかもしれないが、外側は色が剥げ凹みもあり、中はだいぶボロボロでとても売れそうにもない。

泥棒にとっても、私にとっても損しかない出来事。

犯人の方、中身のわからない物は盗まないほうがいいと申し上げておこう。

置き引き対策

置き引きへの対策としてはトラッカーを用意しましょう。

格安simを契約して、GPS機能で追跡できれば、すぐさま警察と一緒に荷物を取りに行くことが出来ます。


決して、一人だけで荷物を取り返そうとしないでください。
犯人に返り討ちにされてしまう可能性があります。

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