長編を書く方法について

長編小説を書くための具体的な方法

長編小説はプロットが大切

長編小説を最後まで書ききれない理由。
それは、プロットが中途半端だからだ。
プロットがない小説というのは、まるで設計図もないまま家を建てるようなものだ。

書きたいストーリーが浮かんだなら、おおざっぱでも構わないため、最初から最後まで書ききることだ。

プロットは具体的に作り込む

長編小説は特に物語のプロットをしっかりと作り込もう。

具体的に何が起きて、誰がどんな活躍をし、どんなトラブルが起き、それを解決するために何をしたかだ。
一連の流れがわかれば、後は肉付けをするだけだ。

長編小説のプロットの注意点

だが、プロットが悪ければどれだけ長編を書こうと、それはただダラダラ長いだけだ。
プロットを何度も見直して、付け足すところと削るところを試行錯誤し、しっかりとしたプロットが出来てから、後は完成させるだけだ。



キャラクターを効果的に動かす

長編小説を書く時には、キャラクターを効果的に使うことが重要だ。
多くの人が間違えるのは、大勢のキャラクターを出せばいいというものだ。

確かに、キャラクターが少ないと、ストーリーの幅が広がらず、すぐに終わってしまう感じがする。
だが、キャラクターが多ければいいというわけではない。

キャラクターが多すぎると駄目な例

たとえば、学園を舞台にした場合、生徒の人数や教師の人数も入れると、少なくても40人前後になる。
この大人数を動かしてはゴチャゴチャするだけで、まとまりがない。

それに、読者はキャラクターの名前を覚えるだけで一苦労だ。


それよりも、個性的なキャラクターを数人動かしてストーリーを盛り上げることが大切だ。
キャラクターが動くことによって、ストーリーは様々に変化する。
長編小説を書く時には、登場させる人数も慎重に考えるべきだ。



緩急をつける

長編小説を書く時に間違いやすいのが、最初から最後まで同じスピードで書こうとすることだ。
確かに、ジャンルによっては次々とトラブルが発生し、主人公が様々な活躍を見せるストーリーが面白いこともある。
だが、それは熟練の作家だからできるもので、長編初心者には荷が重い。
途中でだれてしまうことだってあるのだ。


そこで、大切なのが緩急をつけることだ。
サスペンスの合間に日常のシーンを混ぜることで、長編も書きやすくなる。
また、過去のシーン等を挟むのも効果的だ。

長編というのは、書く方も大変だが、実は読む方も大変なのだ。
スピーディー過ぎるストーリーというのは、読者を疲れさせるのだ。
緩急をつけることにより、読者も読みやすいと感じる。

» 読者を引き込む、ユーモアのある小説の語り方



予想がつかないラスト

長編の醍醐味というのは、ラストの大どんでん返しだ。

長編というのは、読んでいるうちに読者も予想がたてやすい。
そのため、ラストには十分配慮しなくてはならないのだ。

短編でも長編でも、その良し悪しを決めるのはラストだ。
エピソードが魅力的だろうと、キャラクターが素晴らしかろうと、ラストがつまらなければすべてが台無しだ。


一番いいのは、周囲の期待を裏切ることだ。読者は期待が外れた方が盛り上がるものだ。

» 小説におけるクライマックスの手法・重要性

思いがけない展開を準備する

たとえば、サスペンスものなら思わぬ人が犯人であったり、恋愛なら思いがけない再会などがストーリーを盛り上げるのだ。
なぜこんな展開に、という方が先が気になるものだ。

大切なのは、読者が最後まで飽きずに読めるかを考えることである。

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