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生きるという事とは?
いつもはどこにでもいる様な子である。
15歳の少女は、何もいつもと変わらない日々を過ごしていました。他の生徒と違う点は学区外の大きな学校へ遠距離通学をしていた位で、決して自ら目立つタイプではありませんでした。
しかし、人当たりの良い少女は何人もの友達に恵まれながら学年320人以上の生徒数の中で成績は5番以内であれば、生徒会役員にも任命される程に恐らく教師である先生や周りの友達からも信頼されていたのでしょう。
日常はいつも通りでもある。
15歳の少女のそれまでの生活は、試験日には教科書等は何も持たずに登校し、テストを書き終えると授業時間前に回答用紙を提出すればクラスから自由に出られるというものでした。学校で決められていた通りに友達はまだクラスにいるので図書室へ行くなどしては時間潰しをしていました。
それは彼女がコミックや読書といった事が好きである一方で、男子生徒の方に人気のゲーム好きでもありましたが、その大切な試験の度にそうしていると周りの見る目も変わります。
生活が一変する事も起こるものである。
いつも通り学校から帰宅した彼女は、通う必要がないものの周りの友達が行っていたので親に頼み入塾試験が最も難しいのが有名な塾へと向かった先の授業中に左足に違和感を感じたが、机の下の見えないところで指で強くつねりながら耐えているのであった。それだけその塾には別の学校から集まっている成績が優秀な子だけ集まっているので授業を妨害出来ずにいた。
そして帰宅する時間は23時近くになり先にシャワー等を済ませ学校の宿題や課題を終えた27時が彼女の最後に過ごす日常になるのだった。
ここはどこだ。
2ヶ月後に意識が戻った彼女は、目も見えず指一つ動かずに声も出せなかったが耳だけは聞こえたので彼女なりに状況を把握しようとする。テレビで見た心音を測る機会が近くにあれば、知らない女性の声と共に部屋に訪れた男性の会話で、ここが大病院の特別室である事が分かったのだった。
それからは、何度も検査を受けてはリハビリを行っているだけであっという間に一年が経ち、彼女が退院する頃には新築で彼女が過ごせる様に特別に設計された一家屋と念願だった初めての愛猫との新たな生活が始まるのだった。
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