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昔から落語が好きで、特に古典落語はいいですね

落語大好き人間

実は、私はとうに熟年を過ぎている老体の身ではありますが、未だに昔風の浪曲や落語、落語でも古典落語が好きですね。 
最近ではテレビなどでは余り放送などはしていまいようですが、一昔前までは毎日のようにラジオなどで落語や漫才がよく放送されていましたね。


演者としては、最近の若手の落語家の名前は余り知りませんが、昔の人達は人間国宝にまで選ばれた古典落語家の所謂、名人と言われた人が沢山おりましたよ。 
今でも現存(・・?)してる人達も居るようですが、往年の一生を風靡したベテラン落語家の古典落語はやはり絵になっていましたね。 


此のような古典落語というのは永久に不滅であり、今でも名の知れない新人落語家の多くもネタとして古典落語が演じられているのです。

私が特に好んだ対極の二人のベテラン落語家(1)

尤も、ベテランと言われた人達も近年まで馴染みが深かった三遊亭円楽や立川談志師匠も亡くなりましたけど、そのせいもあってか特に立川談志の語りと良いネタといい、好きでしたよ。 
現在でも50ほどの演目がCDとしての多くかき集め、手元にありますが、彼のチョットしわがれたかすれ声で、時によって聞きにくいところもありましたが、流石(さすが)に立川流の家元と言うことも有って、内容的には実に歯切れが良くて聴いてて気持ちがいいですよ。 


彼の演目で好きなのは「粗忽長屋」で、「死んでるのは確かに私だが、抱いてる俺は一体誰なんだ」というのがオチですね。 
其れに「芝浜」の大晦日における夫婦の愛情物語が1時間に渡る長丁場で、一時のタクミもなく演じられるのです。 
それにユニークな「疝気の虫」ですね、クライマックスには楽屋の鳴り物入りで賑やかに演じているのです。



私が特に好んだ対極の二人のベテラン落語家(2)

もう一人は現存している(・・?)人間国宝の柳家小三治師匠ですね。 
マクラ(本題に入る前の序章の語り)が非常に聞いてて為になりますね。 
勿論彼は御承知のように紫綬褒章や旭日小綬章、重要無形文化財保持者(人間国宝)認定などの多くの賞を戴いていますね。 


大落語家ながら飾らなくて素朴な所が良いし、又、語りや口調が聞いていて聞きやすく判りやすいのですね。 
彼の演目として好きなのは「初天神」で、お祭りのときの子供と親父のやり取りが何とも言えずユーモラスなのです。 


他にも、「時そば」、「千早振る」、「茶の湯」、「死神」、などでしょうか。 
芸風としての特徴は、面白くもなんともなさそうな顔のまま、面白いことを話すというような飄々とした表情のまま、ぶっきら棒にしゃべるのがいいですね。 
此れは柳家の伝統ともいわれ、笑わせない芸、本来の芸とは無理に笑わせるものではなく「お客さんが思わず笑ってしまうもの」、だとの信念を抱いているということなのですね。

酒好きの私が酒に因んだ落語・二題

次に撰したのは先代・桂文治師匠の「禁酒番屋」です、先代師匠の文治ですが江戸の言葉、江戸弁の研究家としても知られますよ。 


演目は酒乱が原因で藩に大迷惑を掛けた藩士がいたために、以降は藩内に禁酒令が出てしまう。 
しかし、呑兵衛のある藩士はどうしてもお酒が呑みたいために何とか工面注文して酒を持って来られせようとするが・・、その内、門番が持ち物を改めるようになり、そして遂に「小便」を飲む羽目になるのです。

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